とうめいなマトリョーシカ
鳥本雄介・由弥
2021年8月6日~9月5日開催のSETOUCHI LIFE DESIGN MARKET 販売作品に関する記事です。
「ガラスのマトリョーシカができたので送りますね。」ガラス作家の鳥本さんから連絡が入り、数日後、受け取ったのは幾重にも重なる不思議なガラスのオブジェ。一番真ん中には小さなガラスのお人形が入っています。
とりもと硝子店らしい、ゆらゆらとゆらぐガラスを通してみる世界。手に取ると楽しんで作られたことが伝わってきて、思わず笑顔になります。
受け皿も鳥本さんの手作り。夢中になってガラスと戯れ、イメージをカタチにする工房の様子が見えてくるようです。
こんな風に貝殻やドライフラワーなど宝物を閉じ込めて、ディスプレイしたり、いろんな楽しみ方があるガラスのマトリョーシカ、あなたはどんな風に飾りますか?
京都の里山で手間隙を惜しまず、愛情いっぱいに作られた作品たち。
手作業の跡を残すことで、個性豊かな表情が現れる、ぬくもりのあるガラスです。
ガラスは作業性や強度などを考え、10週種類の原料を調合して作られます。原料を溶かす時に均一に溶かすという事も技術のひとつですが、均一なガラスそのものには、木でいう節や木目の様な素材特有の表情はありません。息を吹き込み、伸ばし、手作業の跡を残すことで、豊かな表情を見せるとりもと硝子店のガラスには、手吹きならではの豊かな表情があり、やさしく波打ち、ゆらぎ、泡立ち、波紋をひろげて、瀬戸内海のように美しい風景を見せてくれます。
雄介さんと私たちの出会いは、まだ彼が独立をする前の駆け出しの頃、umieに「この作品を使ってください!」とスニーカーの箱に作品をたくさん入れて持ってきてくれたことからはじまりました。今ではumie、さろんぶるーの両店舗でとりもと硝子店のガラスが年中大活躍しています。
そして、大人気の耐熱カップも数量限定で届いていますよ。
乳白色が美しいカップは冬場はもちろん、夏場にスイーツなどを盛り付けるのにもおすすめです。
今回はお楽しみがもうひとつ、由弥さんの植物を使ったアート「plants drowing」も届いています。子育てに忙しい日々の中でアイデアスケッチをするためのトレーニングとして始めたアートで、Instagramでも人気です。
お二人の生み出す作品はまさに日々の暮らしから生まれ、暮らしを彩るライフデザインそのものです。
とりもと硝子店
鳥本雄介(とりもとゆうすけ)・由弥(ゆや)
晴耕社ガラス工房に勤務、荒川尚也氏に師事。
それぞれ、自身の作ったものを発表しながら、 ガラスの技術だけではなく、様々な事を学ぶ。 退社後、2人で窯を築く。
2015年 京都府京丹波町にて独立、開窯。
「とりもと硝子店」として活動を始める。